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ミッドナイト☆WAR(楽) 曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FA(SA) その他 ミッドナイト☆WAR いちか A20 楽7 156 237 / 10 いちかのBEMANI投票選抜戦2019 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 42 38 25 20 2 楽譜面(7) / 踊譜面(11) / 激譜面(14) / 鬼譜面(-) 属性 譜面 https //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/0/e/0ea41357.png プレイ動画 https //www.youtube.com/watch?v=2BNsi1azE9o (x, NOTE) 解説 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) 足7にして付点8分縦連があるので、MA難度は高いかと。 -- 名無しさん (2019-09-18 20 45 00) 密度はそれほどでもないが、遠距離、付点8分、裏打ちなど点々と難所があり、7としてはやや厳しい。 -- 名無しさん (2019-09-30 09 57 35) 名前 コメント
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99 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/09(月) 11 01 02 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編6 1/2 ――1 “帝國”復活の一報は、 大協約 に参加する諸国にとって凶報の名こそ相応しいものであった。 世界は乱れ、貧困が蔓延していようとも、兎も角、そこに平和があったのだから。 60年の太平。 それが喪われようとしているのだから。 大協約 の中枢はチューリッヒ。 そこでは多くの大使達が深刻な顔で話し合っていた。 多くの人間が、様々な外交を経験してきた老獪な人間が多かったが、それでも半世紀も前の亡霊が 蘇ってきた事への不安が、その思考力や判断力を鈍らせていたのだ。 だが、なかでも一際表情の悪い集団があった。 ガルム大陸東部域やロディニア大陸西部域の国家の大使たちだ。 その共通点は1つ。 平成日本が出した外交使節団を追い払い、威圧して追放し、そして虐殺した国家の大使であったのだ。 「真坂、この様な事になるとは」 真っ青な顔で、酒を呷る大使。 「“帝國”の出現、それも、伝説どおりに圧倒的な軍事力を持っている連中だ」 「わが国も、詐欺師の類かと思っておったのですがな………」 彼らが、平成日本の使節団に対して乱暴狼藉に及んだのは理由があった。 過去に何度もあったのだ。 “帝國”からの使者を自称した者たちが。 曰く―― “帝國”が復活しました。同盟国を求めています。 “帝國”を消滅から呼び戻す方法を発見しました。協力してもらえれば“帝國”はどの様な対価すらも 貴方がたへと支払うでしょう。 “帝國”は消滅しておりません。只、 大協約 と協定を結んだだけです。そしてもう直ぐ、協定は 期限切れとなります。今が、同盟の時です。 どの言葉も、その最後は同じだった。 ソレを成すには手間が掛かり、最初には少しばかり投資が居る、と。 そして騙された人間が投資をしたら、その後、見事に遁走するのだ。 “帝國”詐欺。 或いは “帝國”からの使者 騒動とも呼ばれる事件が、幾度もあったのだ。 それ故に、平成日本からの使者も、その類と判断したのだ。 「考えるだに恐ろしい。“帝國”は呆れる程のプライドが高かったと言う。我らの祖国の無礼に………」 「海沿い故に、あの伝説のYamatoに国を焼き払われるかもしれませぬな」 1隻で1国を焼き払う事の出来るフネ、焔の王を僕とする戦列艦、それが戦艦。 その中でも最も恐ろしい力を持っていたとされる魔のフネ、Yamato。 どの国も、海に面していたが故に、恐ろしさを痛感していた。 だが、その中でも一際暗い顔をした大使が居た。 「貴方がたはまだ良い。追い払っただけだ。わが国は………」 悄然と肩を落とし、呟く。 彼の祖国であるカチン王国では、大使と称した面々を捕殺したのだ。 止める、諌める声もあったそうだが、気の短く若い当主は、それらを受け入れず、殺害を命じた。 詐欺師どもへの一罰百戒である、として。 捉えられ、そしてフネの見える場所で殺された平成日本の外交使節団。 悲鳴を上げ、小便を撒き散らして命乞いをして、首を刎ねられた人が居た。 毅然として、カチン王国の判断の誤りを指摘して首を刎ねられた人が居た。 震えて、何も出来ぬままに首を刎ねられた人が居た。 外交使節団を乗せた船に武装は無かった。 護衛すらも居なかった。 洋上では、海賊対策の面から海上保安庁の大型巡視船が付き添っていたが、港の傍へとは近づかせ ていなかった。 威圧を与えては宜しく無いと判断してである。 100 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/09(月) 11 01 37 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編6 2/2 外務省は甘く見ていたのだ、この世界の事を。 そして同時に、外交と云う自らの権限に、自衛隊や海上保安庁、そして警察と云った外部の人間を 携わらせたく無かったのだ。 その結果が、12名の職員の捕殺であった。 外務省にとって、余りにも大きな授業料だったと言えるだろう。 「戦争ですかな」 「その可能性は高いですな」 ここまでの非礼を働かれて、素直に引くような国家を彼らは知らない。 だからこそ、蒼い顔を付き合わせたいたのだ。 「何とかせねば、このままでは国を失いますぞ」 「ですが………何を対価と赦しを請えば」 「そもそも、 大協約 は、“帝國”との個別交渉を禁じている。簡単ではないですぞ」 個別交渉の禁止は当然だろう。 そもそもが対“帝國”用なのだ。 結束を固める為、或いは抜け駆けを禁じて一蓮托生の状態へとなる為にも、そんな事が許される 筈も無かった。 「軍団を呼ぶしかありませんか………」 軍団、 大協約 の正規軍に動いて貰えば、国は護れるかもしれない。 が、その代償として軍団から、下手な戦争をするよりも遥かに巨額、法外と言える資金協力を要請 されるのだ。 その巨額さは、いっそ開戦して、即座に降伏して、賠償金を払った方がマシでは無いかと思う程であった。 何とも悩ましく、そして簡単に選べる選択肢では無かった。 彼らの悩みは尽きる事が無かった。
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シリーズで5作品以上、記事を持つゲームを整理しました。 表示順は発売時系列に従っています。 太字は個人的お気に入りゲーム。 Far Cry + ... タイトル 区分 遊んだ機種 Far Cry 2 感想 360 Far Cry 4 感想 One Far Cry Primal 感想 One Far Cry 3 Classic Edition 感想 One Far Cry 5 感想 One Far Cry New Dawn 感想 One Far Cry 6 感想 XSX/S Gears + ... タイトル 区分 遊んだ機種 Gears of War 思い出 360 Gears of War 2 思い出 360 Gears of War 3 思い出 360 Gears of War Judgment 感想 360 Gears of War Ultimate Edition 感想 One Gears of War 4 感想 One Gears 5 感想 One・XSX/S Gears Tactics 感想 XSX/S Halo + ... タイトル 区分 遊んだ機種 Halo 思い出 360 Halo 2 思い出 360 Halo 3 思い出 360 Halo Wars 感想 360 Halo 3 ODST 思い出 360 Halo Reach 思い出 360 Halo Combat Evoled Anniversary 思い出 360 Halo 4 思い出 360 Halo The Master Chief Collection 感想 One・XSX/S Halo 5 Guardians 感想 One Halo Wars 2 感想 One Halo Infinite 感想 XSX/S NINJA GAIDEN + ... タイトル 区分 遊んだ機種 NINJA GAIDEN Black 思い出 Xbox NINJA GAIDEN Dragon Sword 思い出 NDS NINJA GAIDEN 2 思い出 360 NINJA GAIDEN 3 思い出 360 NINJA GAIDEN 3 Razor's Edge 思い出 360 アサシン クリード + ... タイトル 区分 遊んだ機種 アサシン クリード 思い出 360 アサシン クリード II 思い出 360 アサシン クリード ブラザーフッド 思い出 360 アサシン クリード リベレーション 思い出 360 アサシン クリード III 思い出 360 アサシン クリード IV 思い出 360 アサシン クリード ユニティ 感想 One アサシン クリード ローグ 感想 PS3 アサシン クリード シンジケート 感想 One アサシン クリード オリジンズ 感想 One アサシン クリード オデッセイ 感想 One アサシン クリード ヴァルハラ 感想 XSX/S アンチャーテッド + ... タイトル 区分 遊んだ機種 アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 思い出 PS3 アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス 感想 PS3 アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり 感想 PS Vita アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 感想 PS4 アンチャーテッド 古代神の秘宝 感想 PS4 コール オブ デューティ + ... タイトル 区分 遊んだ機種 コール オブ デューティ 感想 Win XP コール オブ デューティ ユナイテッド オフェンシブ 感想 Win XP コール オブ デューティ ファイネスト・アワー 思い出 Xbox コール オブ デューティ 2 思い出 360 コール オブ デューティ 2 ビッグ・レッド・ワン 感想 PS2 コール オブ デューティ 3 思い出 360 コール オブ デューティ 4 モダン・ウォーフェア 思い出 360 Call of Duty World at War 思い出 360 コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2 思い出 360 コール オブ デューティ ブラックオプス 思い出 360 コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3 思い出 360 コール オブ デューティ ブラックオプス II 感想 360 コール オブ デューティ ブラックオプス ディクラシファイド 感想 PS Vita コール オブ デューティ ゴースト 思い出 360 コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア 感想 One コール オブ デューティ ブラックオプス III 感想 One コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア 感想 One コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード 感想 One コール オブ デューティ ワールド・ウォーII 感想 PS4 コール オブ デューティ ブラックオプス4 プレイリポート One コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 感想 One コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2キャンペーン リマスタード 感想 One コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー 感想 XSX/S コール オブ デューティ ヴァンガード 感想 XSX/S コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア II 感想 XSX/S スーパーマリオ + ... タイトル 区分 遊んだ機種 スーパーマリオブラザーズ 感想 FC スーパーマリオブラザーズ3 感想 FC スーパーマリオランド 思い出 GB スーパーマリオランド2 6つの金貨 思い出 GB スーパーマリオ64 思い出 N64 スーパーマリオサンシャイン 思い出 GC スーパーマリオギャラクシー 思い出 Wii スーパーマリオギャラクシー2 感想 Wii スーパーマリオ オデッセイ 感想 Switch スプリンターセル + ... タイトル 区分 遊んだ機種 スプリンターセル 感想 Xbox スプリンターセル パンドラトゥモロー 感想 Xbox スプリンターセル カオスセオリー 感想 Xbox スプリンターセル コンヴィクション 思い出 360 スプリンターセル ブラックリスト 感想 360 ゼルダの伝説 + ... タイトル 区分 遊んだ機種 ゼルダの伝説 感想 FC リンクの冒険 感想 FC ゼルダの伝説 神々のトライフォース 感想 SFC ゼルダの伝説 夢をみる島 感想 GB ゼルダの伝説 時のオカリナ 思い出 N64 ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 思い出 N64 ゼルダの伝説 風のタクト 思い出 GC ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 思い出 NDS ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 思い出 Wii リンクのボウガントレーニング 思い出 Wii ゼルダの伝説 スカイウォードソード 感想 Wii ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 感想 Switch ゼルダの伝説 夢をみる島 感想 Switch ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 感想 Switch デビルメイクライ + ... タイトル 区分 遊んだ機種 デビルメイクライ 感想 PS2 デビルメイクライ2 感想 PS2 デビルメイクライ3 スペシャルエディション 感想 PS2 デビルメイクライ4 思い出 360 デビルメイクライ4 スペシャルエディション 感想 One デビルメイクライ5 感想 One バイオハザード + ... タイトル 区分 遊んだ機種 バイオハザード ディレクターズカット 感想 PS バイオハザード2 感想 PS バイオハザード3 THE LAST ESCAPE 感想 PS バイオハザード コード:ベロニカ 完全版 感想 360 バイオハザード0 HD REMASTER 感想 One バイオハザード4 感想 One バイオハザード5 感想 One バイオハザード6 感想 One バイオハザード7 レジデントイービル 感想 One バイオハザード RE 2 感想 One バイオハザード RE 3 感想 XSX/S バイオハザード ヴィレッジ 感想 XSX/S バイオハザード RE 4 感想 XSX/S ファイアーエムブレム + ... タイトル 区分 遊んだ機種 ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 感想 SFC ファイアーエムブレム トラキア776 感想 SFC ファイアーエムブレム 封印の剣 感想 GBA ファイアーエムブレム 烈火の剣 感想 GBA ファイアーエムブレム 聖魔の光石 感想 GBA ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 感想 GC ファイアーエムブレム 暁の女神 感想 Wii ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣 感想 NDS ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 光と影の英雄 感想 NDS ファイアーエムブレム 覚醒 感想 3DS ファイアーエムブレム if 感想 3DS 幻影異聞録♯FE 感想 Wii U ファイアーエムブレム ヒーローズ プレイリポート Android/iOS ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王 感想 3DS ファイアーエムブレム無双 感想 Switch ファイアーエムブレム 風花雪月 感想 Switch 幻影異聞録♯FE Encore 感想 Switch ファイアーエムブレム エンゲージ 感想 Switch ポケットモンスター + ... タイトル 区分 遊んだ機種 ポケットモンスター 赤・緑 思い出 GB ポケットモンスター 金・銀 思い出 GB ポケットモンスター ルビー・サファイア 思い出 GBA ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン 感想 GBA ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 感想 NDS ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー 感想 NDS ポケットモンスター ブラック・ホワイト 感想 NDS ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2 感想 NDS ポケットモンスター X・Y 感想 3DS ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア 感想 3DS Pokémon GO プレイリポート Android/iOS ポケットモンスター サン・ムーン 感想 3DS ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン 感想 3DS ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ 感想 Switch ポケットモンスター ソード・シールド 感想 Switch ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール 感想 Switch Pokémon LEGENDS アルセウス 感想 Switch ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 感想 Switch メタルギアソリッド + ... タイトル 区分 遊んだ機種 メタルギアソリッド 思い出 PS メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ 思い出 PS2 メタルギアソリッド3 スネークイーター 思い出 PS2 メタルギアソリッド ポータブル・オプス 思い出 PSP メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット 思い出 PS3 メタルギアソリッド ピースウォーカー 思い出 PSP メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ 思い出 PS3 メタルギアソリッドV ファントム・ペイン 感想 PS3 メトロイド + ... タイトル 区分 遊んだ機種 メトロイド 感想 FC メトロイドII RETURN OF SAMUS 感想 GB スーパーメトロイド 感想 SFC メトロイド フュージョン 感想 GBA メトロイドプライム 感想 GC メトロイド ゼロミッション 感想 GBA メトロイドプライム2 ダークエコーズ 感想 GC メトロイドプライム3 コラプション 感想 Wii メトロイド Other M 感想 Wii メトロイド サムス リターンズ 感想 3DS メトロイド ドレッド 感想 Switch 龍が如く/Yakuza + ... タイトル 区分 遊んだ機種 Yakuza 0(龍が如く0 誓いの場所) 感想 One Yakuza Kiwami(龍が如く 極) 感想 One Yakuza Kiwami 2(龍が如く 極2) 感想 One Yakuza 3 Remastered(龍が如く3 リマスター版) 感想 One Yakuza 4 Remastered(龍が如く4 伝説を継ぐもの リマスター版) 感想 One Yakuza 5 Remastered(龍が如く5 夢、叶えし者 リマスター版) 感想 One 龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル 感想 XSX/S Yakuza 6 The Song of Life(龍が如く6 命の詩。) 感想 One 龍が如く 維新! 極 感想 XSX/S 龍が如く7外伝 名を消した男 感想 XSX/S 龍が如く8 感想 XSX/S
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シナリオの訳し方 GearHead-1 版 シナリオの訳し方 GearHead-1 I18N版 シナリオの訳し方(仮稿) 「シナリオの訳し方(仮稿)」が、GH1 日本語化本家 l0ugh版 での方針です。 「シナリオの訳し方 GearHead-1 I18N版」が、GH1-I18N版での改訂を含んだ物です。 シナリオの訳し方 GearHead-1 I18N版 1 初めに シナリオファイルとは GearHead\Series にある各種ファイルを指します。 全てのシナリオはこれらの中にシナリオ記述スクリプトで書かれています。 日本語化に必要なのは、シナリオファイル中に存在する、メッセージ記述 コマンドの部分を訳することです。 各種コマンドの詳細は doc フォルダにあるリファレンスに載っています。 気になる方はそれをご覧下さい。 (ソース版のアーカイブにしか含まれていません) 2 訳す部分 訳す必要のあるコマンドは Rumor ほげほげ Prompt ~~ Msg うにうに Name 〜〜 Desc 〜〜 とかかれている部分です。 実際に表示されるのは で囲まれた内部にあるテキストです。 訳す際には、まずオリジナルの訳したい部分の頭に % をつけてコメントにします。 次に、同じコマンドで日本語に訳したものをくっつけます。 これだけです。具体的には Prompt1 I ll do that. とかかれた部分を訳すには % Prompt1 I ll do that. Prompt1 私がやります。 といった具合に翻訳したテキストを追加します。 Name を訳す時は name_org の追加が必要になります。 Name Right Pod Mount と書かれた部分を訳すには % Name Right Pod Mount name_org Right Pod Mount Name 右ポッド砲架 といった具合に、原語のままの name_org と翻訳した name を追加します。 コマンドを間違えるとシナリオが正常に進まなくなるので気をつけてください。 すでに訳されている各種ファイルも参考になると思います。 なお、メッセージ長は 255bytes 以内に収めなければなりません。 3 各種コマンドの詳細 それぞれのコマンド別に訳し方を説明します。 1)rumor これは噂です。 GearHead\GameData umors.txt のテキストが後ろにくっついて表示されます。 そうなっても不自然ではないように訳してください。 注意点としては、最後に句読点をつけないようにすることくらいでしょうか。 2)Prompt これはプレイヤに与えられる PC の返答の選択肢です。 これは PC の台詞に近い扱いなので、そのつもりで訳してください。 メッセージ表示エリアの問題で、45byte以上は表示されません。 日本語文字なら22文字までに抑えるように工夫してください。 3)msg その他のメッセージは全てこの msg で表されます。 例えば、NPCの発言、ナレーション、メール、etc... これらメッセージには番号がついており(例 Msg1 , Msg2 ,Msg3-2)、 近辺のスクリプトで Memo 1 , History 1, Print 1, AddChat 1 などと指定されています。 1. Memo Memo はメモに書かれる文字列を指定します。 基本的にはそっけない感じに訳しています。 例) Hogye 村の Hyolee に Atomic War Club の捜索を依頼された。 2. History History は個人の歴史に追加される文字列を指定します。 訳の方針は Memo と同じです。 3. Print 画面下部のメッセージエリアに表示される文字列です。 状況で適当に判断してください。 3. Say NPC の発言です。発言者の性格( CharDesc や Job で指定されています ) にそうように訳してください。 4)desc 物品の解説が書かれています。 5)name name_org 物品の名前が書かれています。 name には翻訳した名前を、name_org には英語版での名前を、それぞれ書きます。 まだ他にもあったような… 詳しくは doc にある各種リファレンスを参照してください。 これらリファレンスはソース版にしか含まれていませんので、もっていない方は ソース版をダウンロードしてください。 また、doc\ASL_Refernce.txt の 4.MESSAGE FORMATTING COMMANDS に書かれている \ELEMENT [idnum] などの \ で始まるコマンドは、前後に半角スペースが無いと 機能しないことに注意してください。 (これらのコマンドはゲーム中の文字列に置き換えられます。 例えば \PC ならPCの名前、という風に。) 4 日本語版特有のコマンド キャラクタの性別ごとにメッセージを用意することは出来ません。 よって、どうしても中性的な訳が増えてしまいます。 そこで、日本語版特有のコマンドを用いて、一人称、二人称、語尾などをランダムに 選択させることができます。 GameData にある i18n_pgt_~で始まるファイルを確認してください。 %JF 一人称に置き換えられます。 GameData/i18n_pgt_fp_[fm].txt の中身から選択されます。 %JS 二人称に置き換えられます。 GameData/i18n_pgt_sp_[fm].txt の中身から選択されます。 %JG 文末にくるような言葉に置き換えられます。 GameData/i18n_pgt_t_[fm]1.txt の中身から選択されます。 これらが機能するのは、NPCやPCの台詞のみです。メールの文章でも使用する事ができます。 メール中で %JF, %JS, %JG を使用する場合、メール送信を行うスクリプトにて「SetNPC E1 Email d5」の様に、誰がメールを送信を行ったのかを SetNPC コマンドにて指定して下さい。 一応他にも %JA , %a, %n などがありますが特に必要ないはずです。 気になる方は doc\phrases.txt などを見てください。 5 その他 未だ訳されていない単語や固有名詞など、半角英数の文字が混じることが よくあると思います。 これらの文字列と日本語の間には原則として半角スペースを入れるように してください。 ただし、前後にピリオドがある場合などは除きます。 Series\TS_TEXT_Entry_UFU_Adopted.txt のような、画面全体をつかって 表示されるようなテキストでは、改行のみの行は無視されます。 よって、空行を挿入したい場合には必ずスペースなどを入れておいて下さい。 訳語の決定している固有名詞等の一覧は以下の通りです。 GearHead-1100.I18N/doc/j_comparison_table.txt GearHead-1100.I18N/doc/j_translation_table.txt シナリオの訳し方(仮稿) 1 初めに シナリオファイルとは GearHead\Series にある各種ファイルを指します。 全てのシナリオはこれらの中にシナリオ記述スクリプトで書かれています。 日本語化に必要なのは、シナリオファイル中に存在する、メッセージ記述 コマンドの部分を訳することです。 各種コマンドの詳細は doc フォルダにあるリファレンスに載っています。 気になる方はそれをご覧下さい。 (ソース版のアーカイブにしか含まれていません) 2 訳す部分 訳す必要のあるコマンドは Rumor ほげほげ Prompt 〜〜 Msg うにうに とかかれている部分です。 実際に表示されるのは で囲まれた内部にあるテキストです。 訳す際には、まずオリジナルの訳したい部分の頭に % をつけてコメントにします。 次に、同じコマンドで日本語に訳したものをくっつけます。 これだけです。具体的には Prompt1 I ll do that. とかかれた部分を訳すには % Prompt1 I ll do that. Prompt1 私がやります。 といった具合に翻訳したテキストを追加します。 コマンドを間違えるとシナリオが正常に進まなくなるので気をつけてください。 すでに訳されている各種ファイルも参考になると思います。 3 各種コマンドの詳細 それぞれのコマンド別に訳し方を説明します。 1)rumor これは噂です。 GearHead\GameData umors.txt のテキストが後ろにくっついて表示されます。 そうなっても不自然ではないように訳してください。 注意点としては、最後に句読点をつけないようにすることくらいでしょうか。 2)Prompt これはプレイヤに与えられる PC の返答の選択肢です。 これは PC の台詞に近い扱いなので、そのつもりで訳してください。 メッセージ表示エリアの問題で、45byte以上は表示されません。 日本語文字なら22文字までに抑えるように工夫してください。 3)msg その他のメッセージは全てこの msg で表されます。 例えば、NPCの発言、ナレーション、メール、etc... これらメッセージには番号がついており(例 Msg1 , Msg2 ,Msg3-2)、 近辺のスクリプトで Memo 1 , History 1, Print 1, AddChat 1 などと指定されています。 1. Memo Memo はメモに書かれる文字列を指定します。 基本的にはそっけない感じに訳しています。 例) Hogye 村の Hyolee に Atomic War Club の捜索を依頼された。 2. History History は個人の歴史に追加される文字列を指定します。 訳の方針は Memo と同じです。 3. Print 画面下部のメッセージエリアに表示される文字列です。 状況で適当に判断してください。 3. Say NPC の発言です。発言者の性格( CharDesc や Job で指定されています ) にそうように訳してください。 まだ他にもあったような… 詳しくは doc にある各種リファレンスを参照してください。 これらリファレンスはソース版にしか含まれていませんので、もっていない方は ソース版をダウンロードしてください。 また、doc\ASL_Refernce.txt の 4.MESSAGE FORMATTING COMMANDS に書かれている \ELEMENT [idnum] などの \ で始まるコマンドは、前後に半角スペースが無いと 機能しないことに注意してください。 (これらのコマンドはゲーム中の文字列に置き換えられます。 例えば \PC ならPCの名前、という風に。) 4 日本語版特有のコマンド キャラクタの性別ごとにメッセージを用意することは出来ません。 よって、どうしても中性的な訳が増えてしまいます。 そこで、日本語版特有のコマンドを用いて、一人称、二人称、語尾などをランダムに 選択させることができます。 %JF 一人称に置き換えられます。 doc\jp_firstperson_[fm].txt の中身から選択されます。 %JS 二人称に置き換えられます。 doc\jp_secondperson_[fm].txt の中身から選択されます。 %JG 文末にくるような言葉に置き換えられます。 doc\jp_gendertraits_[fm]1.txt の中身から選択されます。 これらが機能するのは、NPCやPCの台詞のみです。 とくに注意するべきなのは、メールの文章では機能しないことです。 内容は明らかに誰から送られたか分かる分掌でも、ゲーム内部では どのNPCがメールを送ったのかを持っていないため、こうなっています。 一応他にも %JA , %a, %n などがありますが特に必要ないはずです。 気になる方は doc\phrases.txt などを見てください。 5 その他 未だ訳されていない単語や固有名詞など、半角英数の文字が混じることが よくあると思います。 これらの文字列と日本語の間には原則として半角スペースを入れるように してください。 ただし、前後にピリオドがある場合などは除きます。 Series\TS_TEXT_Entry_UFU_Adopted.txt のような、画面全体をつかって 表示されるようなテキストでは、改行のみの行は無視されます。 よって、空行を挿入したい場合には必ずスペースなどを入れておいて下さい。 訳語の決定している固有名詞等については別のテキストにまとめる予定です。
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クロスSS作品別インデックス A~M N~Z あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 A~M 作品タイトル クロス元 作者 ACE COMBAT ~THE UNSUNG Striker~ ACE COMBAT5 ~THE UNSUNG WAR~ F-16CCV氏 THE OPERATION LYRICAL ACE COMBAT04 T-2改氏 Call of Lyrical4 CALL OF DUTY4 MODERN WARFARE T-2改氏 Gears Of Lyrical Gears Of War 第22SAS連隊隊員氏 HALO THE LYRICAL HALO3 第22SAS連隊隊員氏 上へ N~Z 作品タイトル クロス元 作者 上へ あ行 作品タイトル クロス元 作者 上へ か行 作品タイトル クロス元 作者 上へ さ行 作品タイトル クロス元 作者 上へ た行 作品タイトル クロス元 作者 魔法少女リリカルなのはSAVERS デジモンセイバーズ やまさん氏 上へ な行 作品タイトル クロス元 作者 上へ は行 作品タイトル クロス元 作者 上へ ま行 作品タイトル クロス元 作者 上へ や行 作品タイトル クロス元 作者 上へ ら行 作品タイトル クロス元 作者 上へ わ行 作品タイトル クロス元 作者 上へ
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NCC物欲リスト 欲しいものをこちらに。 自動車車内にカメラを固定できる! http //www.thanko.jp/carlaptop/ コメント ・充電池つき三脚/グリップhttp //www.thanko.jp/tripod.html -- じゃんぼ (2007-05-10 04 32 17) 対雨ハウジング必要だろう。 -- じゃんぼ&たつき (2007-05-30 21 07 42) たっちゃんへ。 ■HDD購入目安[お店 faith]http //www.faith-go.co.jp/html/directshop.htm br()[HDD]参考までに http //www.faith-go.co.jp/lists/viewitem_parts.asp?cid=00031 amp;fl=1,2,3 amp;hid=i amp;list=old amp;id=000000200516689 [HDDケース]これも参考、お店の人に聞きなはれ。 http //www.faith-go.co.jp/lists/viewitem_parts.asp?cid=00034 amp;fl=1,3,4 amp;hid= amp;list=new amp;id=000000200513806 ★具体的な条件(店員さんに聞いてみて)500GB(ギガバイト)のHDD(ハードディスク)SATAで。 SATA対応の外付けHDDケース。USB2.0とIEEE1394a(できればbも)この2(3)つが使えること。 MACで使えるかどうか聞くこと。 -- J.B. (2007-06-17 18 39 37) ・バリバリ映像系のお店http //www.musetex.co.jp/ オト系のお店のコラムhttp //staff.d-rec.pya.jp/ mac系のパーツなら秋葉館!良いHDDも売っている。http //www.akibakan.com/ -- jumbo (2007-06-25 02 12 31) 名前 コメント
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949 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/09/21(木) 22 34 04 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編1 1/3 ――1 浦賀水道。 そこは平成日本の頭脳にして心臓たる東京の表玄関であり、かつては数十万tを超える超大型船が 行き交っていた海の銀座であった。 だが転移して以降は、僅かな漁船が漁に出ているだけであった。 その浦賀水道に、護衛艦むらさめの先導を受け、1隻の帆船がゆっくりとした速度で進んでいた。 マストトップには旭日旗が翩翻と翻っている。 だが日本政府の、日本国籍の船では無い。 ボルドー王国、“帝國”侯爵位を持つメディチ家の船であった。 船名はザラ。 “帝國”の技術援助を受け、メディチ家の象徴として建造された鋼製帆船であった。 艦齢既に60を超えようかと云う老婆であったが、良く手入れされたその船体には、経年劣化による 疲れは見られなかった。 「これが“帝國”か!」 甲板で感嘆の声を上げたのは、身なりの良い若者だった。 東京湾入り口からとは云え、その巨大さは理解出来た。 どの列強の王都と比較しても、まだも壮大に見える都――帝都。 御伽噺で聞かされていた、その都へと足を踏み入れるのだ。 好奇心と冒険心に溢れる若者にとって、それは何とも心躍るものであった。 「流石は『眠ること無き都』と伝説に謳われただけはある……………が、些か閑散とした風ではあるか」 小首を傾げて言う若者。 その背に、老境の人物が笑む。 仕方があるまい、と。 「この都は全てが油で動いて居るのだ。今のような時に動ける筈も無かろうさ、なぁロベルトや」 若者の名はロベルト・バルディニ・メディチ。 メディチ家の若手商人の中では、最も冒険的な人物として知られた人間であった。 「竜も魔道も無しに、この都はある訳ですか」 「そう聞いている」 「………子供の頃に聞いた話では、信じられましたが、この威容を見れば、信じられないですな」 列強の諸国家で、都を動かしているのは竜による物流と、魔道による通信なのだ。 それが無いと云うのは、若者の持つ認識からしてはあり得ない、信じられない話であった。 「全てが世界の外にある。そう考えてよかろう」 「その様なもの達との交渉。大殿様は恐ろしくはありませぬか?」 「付き合ってみれば、ナニ、普通の人間だったのだよ」 そう楽しげに口元を緩めた老人の名はコジモ・メディチ、メディチ家の前当主であった。 メディチ家とは、ここ100年の間でも有数の波乱万丈な歴史を刻んだ家であった。 70年前には只の交易商人で、それが“帝國”の出現によって機を得、ボルドー王国を興し、そして、 その消滅と共に王権を喪ったのだ家なのだから。 そして同時に、富豪としてもしられた一族だった。 “帝國”の対外貿易。 それを独占していたのだから。 世界に類の無い商品を扱う事で、莫大な富を築いたのだから。 だがそれ故にメディチ家は、 大協約 に狙われたのだ。 ガルム大陸北部に侵攻した 大協約 第7軍団の最終目標として。 近隣の邦国は尽く平らげられ、そしてボルドー王国は戦火を交える事なく膝を屈した。 邦国の中でも有数の精強な軍を誇っていたにも関わらず、である。 そのお陰で、メディチ家は一族郎党が皆殺しにあう事は無かったが、当時の国王の命と王位、そして 国庫では無いメディチ家の財産の殆どを手放す事となったのだ。 こうして王族から一介の商人の身へと戻ったメディチ家は、没落してもおかしくはなかった(実際、 大協約 側は、そう判断して無視した)が、王家として、そして“帝國”の対外貿易を一手に引き受けた 交易者として培った資産――人脈や信頼が霧散した訳では無かったのだから。 こうして只の商人となったメディチ家は、“帝國”消滅後の混乱も乗り切って、繁栄し続けていたのだ。 そう。 今、平成日本を訪れる理由も、王権への復権よりも、商売が為であった。 950 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/09/21(木) 22 34 41 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編1 2/3 かつて“帝國”は絹をボルドー商人へと渡した。 その絹の独占販売は、莫大な富をボルドー商人に、メディチ家に与えた。 だからこそメディチ家は、ボルドー王国の親メディチ家系豪商を糾合して平成日本へと向かったのだ。 メディチ家は“帝國”の身内――上級爵位を持っていたが故に知っていた。 “帝國”の弱点、その強大な国力をと莫大な国民とを護るには、国土が余りにも小さ過ぎると云う事を。 そして、この世界に出現した時には、特に食料に乏しいと云う事を。 だから自らの持つ流通ネットワークを通して、数多くの国から莫大な量の食料の手配を命じ、それを 手土産に“帝國”に渡ったのだ。 無論、 大協約 に反するが故のデメリットは存在する。 列強が尽く参加し、中小国家も大多数が参加している 大協約 に反する事の危険性は軽いものでは無い。 最悪、帝國支援罪に問われてしまっては、商家の存続どころか命すらも危うい。 その事はメディチ家とて、“帝國”邦国の元王家として知悉してはいた。 故に、“帝國”復活の第一報から暫くは動く事は無かった。 再び現れた“帝國”が脆弱であり、 大協約 に対抗出来ぬ程度の弱い国家であった場合には見捨てて しまえば良いと判断していたのだ。 だからディチ家は、第1次メクレンブルク事変に関する情報をかき集めていた。 メクレンブルク王国や周辺に人を送り、更には 大協約 第14軍団からも情報を集めた。 故に、中立の立場にあったもの達の中では、誰よりも早く知ったのだ。 強大にして精強。 ロディニア大陸に於いては列強の軍すらも凌ぐ程の装備を持った戦力集団たる 大協約第14軍団 が、 数的優位であったにも関わらず、完膚なきまでに敗北したと云う事を。 それも、圧倒的な寡兵で、である。 新しい“帝國”も強い。 それが判明したとき、決断は下された。 「“帝國”に組し、儲けるべし!」 食料の輸出だけでは無い。 必要であれば、彼らの世界進出すらも協力しよう。 “帝國”は、積極的に国家の拡大を図っていたのだ、この“帝國”とて同じ轍を踏む可能性は高い。 それに積極的に参加すれば、メディチ家の影響力は、更に拡大出来るであろうから。 もしかしたら、王家に戻る事も可能かもしれない。 ロベルトは一介の商人として、世間を相手に商う事に面白みを感じる若者だった。 王族も貴族も市民も、金の前では等しく平等だからだ。 だが同時に、思うときもあった。 貴族相手に商売するならば、チョイとばかりハッタリがあっても良いな、と。 そう爵位と云う。 貴族として得られるもの――立派な邸宅にも、豪勢な食事にも、優雅な服にも興味は無い。 だが、その称号が商売を楽にしてくれるなら帯びてやっても良い。 そんな若者らしい矜持を胸に、ロベルトは東京を見ていた。 ――2 メディチ家を代表としたボルドー商人の来訪に、日本政府は衝撃を受けていた。 正直な話、この世界の国家は、メクレンブルク王国の様な日系の国家を除いて全てが反“帝國”、 反日本が基本的なスタンスであろう認識していたからだ。 否。 日本政府のみならず、 会合 の面々、その多くも反日――とまで積極的ではなかろうとも、少なくとも 日本との積極的な接触を図る事は無かろうと判断していた。 951 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/09/21(木) 22 35 32 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編1 3/3 ダークエルフ族からの情報も上がってきてはいたが、それでも尚、そうは思えきれずにいたのだ。 2000年代初頭から外交の舵を、特定アジア諸国への迎合では無く対峙へと切った日本であったが、 それでも、旧日本帝國の支配が云々と聞けば、どうしても警戒してしまう面があったからだ。 そういう教育を受けてきたから。 そんな表現こそ、似つかわしいのかもしれない。 「予想外、と云うべきか?」 当然だろう。 日本――“帝國”に組する事は、この世界に於いて重大な罪に問われても致し方の無い事なのだから。 だがその言葉を否定するもの達も居た。 国際政治や外交に造詣の深い参加者であった。 その事に気づいた、技術畑出身の参加者が尋ねた。 違うのか、と。 その言葉に彼らはお互いの顔を見合わせて譲りあい、そして痩身の大学教授が口を開いた。 「ナニ、簡単な理屈だよ。ああ、“敵の敵は味方”と云うね」 大学教授は、血管の浮き出た手をヒラヒラとさせて笑う。 「敵?」 「そうだ。ダークエルフ族のレポートを見たかね? ボルドー商人と総称されている彼らは、その財を 洋上交易によって成り立たせている。物流だね。だが現在、海洋物流は 大協約 に属する列強諸国に よって掌握されている。この状況では儲けられる筈が無い」 「その理屈は判る。判るのだが、それにしても危険では無いのか? ボルドー王国のある北東ガルム地方は、 ロディニアの第14軍団程では無いにしても、有力な軍団が駐留しているのだぞ?」 「その軍団、 大協約 第7軍団が問題なのだよ。この 大協約 隷下の軍は、列強諸国から人的や経済的な 支援を受けてはいるが、その予算の大部分は独立独歩だ。言ってしまえば軍閥だ。或いは中共の 人民解放軍の如き連中なのだよ」 もはや懐かしさすらも感じさせる旧き隣国にして、第一の仮想敵国の名に失笑する参加者たち。 その小さな笑いが収まるのを待って大学教授は、ここまでは良いね? と問いかける。 咳払いやら頷いたりやらの同意を得た大学教授は、額をかるく揉んで、それから、手元のパソコンを操ると、 プロジェクターで壁にガルム大陸北東域の略地図を映した。 「余り精度の良くない地図だが、まぁ無いよりはマシだね? さて、件の 大協約 第7軍団の主力が 駐留する位置だが、北部の、小内海に面したブレストと云う港湾都市だ。レムリア王国時代には地方の 寒村だったらしい。が、駐留が始まってからは相当な発展をしてね、半世紀と少しの時間で人口70万を 超えた訳だ。その原動力は言うまでもなくだね? 大協約 第7軍団は主収入源として行っている交易 ――と言っても酷く荒っぽいものらしく、ガルム大陸での物産を安く買い叩いたり、或いは略奪した りしたものを列強諸国に売り飛ばす事が基本らしい。まぁ余談だね。 まぁそういう訳で、ボルドーは交易の中心から外れてしまっている訳だよ。うん、商人たちは頑張ってる らしいけど、まぁありていに言って 大協約 第7軍団は商売敵な訳だ」 「その程度で………」 「うん、そうだねソレだけでは無い可能性も高いね。“帝國”が当時のボルドー王国へ独占販売権を 与えた絹は、彼らに莫大な富をもたらしたそうだからね。金儲けの可能性も捨てきれないね」 何ぼなんでも。 皆が笑っていた。 それが正解、一番の理由である事に気づかぬままに。 そして翌日、交渉が始まる。
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autolink 融合する武具/Grafted Wargear (3) アーティファクト ― 装備品(Equipment) 装備しているクリーチャーは+3/+2の修整を受ける。 融合する武具がパーマネントからはずされるたび、そのパーマネントを生け贄に捧げる。 装備(0) 《融合する武具/Grafted Wargear》をGathererで確認 《融合する武具/Grafted Wargear》をGoogleで検索 《融合する武具/Grafted Wargear》が使用された大会 取得中です。 カードテキスト転載元:Wisdom Guild様 2011 / 10 / 30
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145 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/11(水) 16 06 52 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編7 1/3 ――1 「コレが 会合 の総意と云う訳かね?」 深夜の執務室にて平成日本の宰相は、差し出された書類に目を通しつつ漏らした。 F世界への転移に伴う執務の激化を物語る様に、その面貌は険しく、瞳には疲労の色があった。 「はい」 そう答えたのは初老の紳士、 会合 の実質的な取りまとめ役を務める博士であった。 この場に2人が居る理由は、公式には近代欧州に於ける外交交渉史の研究で名を成している博士が、 大協約 諸国との交渉を前に、助言を求められて――と云うものであった。 だがそれは、副次的なものだった。 主目的は 会合 の結論の報告であった。 机の上に書類を放り出す宰相。 その表紙の一番上には、[生存を目的とする、日本の行動指針に関する考察]と書かれていた。 F世界への転移後、場当たり的な行動を行ってきた平成日本であったが、 大協約 諸国との本格的な 接触を行うにあたって本格的な行動指針が必要となった為、急遽、練り上げられたものだった。 その内容を一言で言うならば、海洋国家の戦略であった。 「………直接的な大陸運営には乗り出さぬのか?」 保守派であっても、日本人としては典型的な形で戦後民主主義に関する薫陶を受けていた首相は、 安堵する様に呟いた。 日本が必要とする資源の輸出元へとは、ある程度は干渉しても、直接的な統治に関わる様な事は行わない。 書類へは、そう明記されていた。 「無駄、ですからな」 首相の感傷を、バッサリと切り捨てる様に断言する博士。 会合 が平成日本の行動指針として打ち出したのは、正に海洋国家の戦略であった。 海を主軸に物流を支配し、その中で経済圏を確立させる。 日本は輸出入を必須としていたが、その経済は内需主導の為、現時点で無理に輸出をする必要は乏しい。 更には、莫大な国内生産力の消費先として、既に日本本土の3倍を越える規模の土地、神州島を 入手しているお陰で、当面の間は看過する事が出来る。 全くの手付かずな状態に近い為、手間ではあったが、それ故に大量の生産力を消費するのだ。 お陰で、当面の間は輸出を考える必要性は乏しいだろう。 これは即ち、海外市場としての植民地を作る必要性が極めて低い事を意味していた。 ダークエルフ族からもたらされた情報からも、経済や文化的な差異から、かつての“帝國”とて、 邦国の経営に苦慮していた事が判っていた。 と云うか、そもそも日本国内で生産している高度技術集約型の生産物は、電源や整備システム等の、 インフラがロクに整っていない場所ではガラクタと変わらないのだ。 技術漏洩の防止以前の問題だった。 「単刀直入に言いいますと、コストパフォーマンスが悪すぎますから。帝国時代の朝鮮や満州経営が どれ程に赤字だったかは、考えるまでも無い事ですし」 植民地を作りその維持運営をするよりも、そこの国家から適正価格で購入した方が楽である、と。 「売ってはくれるのかね?」 「売らせます。その為の覇権です」 博士の口元には、酷薄な笑みがあった。 それは博士のというよりも、その博士を唆し、魂を売る契約を結ばさせる悪魔の笑みだった。 「統治はしません。が、支配はします」 物流を支配し、そしてそれを司ると云う。 軍事力を背景とした覇権であった。 そもそも、日本は国内の資源に乏しいのだ。 海外からの輸入があって、はじめて工業は回る。 故に、それだけは死守すべき事であった。 「まるでアメリカだな」 呆れた様に首相は呟いていた。 146 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/11(水) 16 07 31 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編7 2/3 ――2 日本の世界戦略の基本が固まった事に伴い、自衛隊へ、この世界へと適応する為の組織再編が求められる 事となった。 国防の面で神州島を含めた日本近海での防御体制の確立する事と同時に、F世界への転移に伴って 発生した失業者対策が望まれたのだ。 具体的には、失業者の一時的な雇用先として陸上自衛隊を活用させろと云う話であった。 雇用に関しては言うまでも無いだろう。 未来どころか明日の食料すらも危ぶまれる状況で、失業者が暇を持て余す事での治安の乱れを警戒しての事だ。 又、陸上自衛隊の装備を整える事での波及効果、重工業に対する仕事の斡旋を狙うと云う面があった。 突如として、広大な領域の防衛を担当する羽目になった陸上自衛隊は、悲鳴を上げる羽目に陥っていた。 そんな陸上自衛隊の苦境だが、海上自衛隊も航空自衛隊も手伝える状況には無かった。 此方にもそれぞれ、要請が出されていたのだから。 航空自衛隊に関しては単純だった。 彼我の装備の差や、規模等と、頭の痛い問題はあったが、それでも今までの日本本土へのそれを、 ある程度はそのまま拡大すれば何とか出来るのだから。 問題は海上自衛隊であった。 それまでの、日本近海での制海権の確保さえ行っておれば良かったのが、これが数十数百倍にも膨れ 上がったのだ。 単純に広くなっただけ等と言える筈も無かった。 「頭の痛い話だよ」 防衛省内部での、喫茶店では、難問を押し付けられた3自衛隊の若手スタッフが息抜きに集まっていた。 「海自はまだ良いだろ? フネを作れば何とかなるだろうが」 「馬鹿たれ。フネを動かすには人手が要るんだぞ? 一度に何隻も建造したって、人手の方が手当て出来んわ」 それに、救難やら臨検なんて求められても困ると愚痴る海上自衛官。 陸上自衛官もため息を漏らす。 「それでもまだマシだ。ウチは有事の治安維持を求められてるんだぞ」 「国内のか?」 「だったらまだ気楽だ。同じ日本人同士だ。話せば判るだろうさ」 「じゃぁメクレン(メクレンブルク王国)か?」 「いや、アッチは国がしっかりしている」 「神州島?」 「人も居ないのに、治安維持も糞も無いさ」 考えられる先は、その2つ。 その2つとも否定され首を傾げる海上自衛官と航空自衛官。 「ガルム大陸だ。アッチから輸入する物資の集積所へ人を出す事となった」 「アレはボルドーって王国が携わるんじゃ無かったのか?」 「無理。どうやら王国には物資の集積するに足る場所が無かったそうだ」 「………まぁ、4桁の万単位な人間の食料だしな、確かに」 かなり発展しているボルドー王国では、一時貯蓄とは云え数千万人分の食料を設置保存出来る様な 場所など無かったのだ。 「今の所、場所は策定されてはいないが、まぁ連隊規模で人を出す羽目になりそうだよ」 「部隊への失業者受け入れもあるのに、か。お疲れ」 「ああ。同情してくれ」 悄然と肩を落とした陸上自衛官。 昔と違い使用する装備装具のテクノロジーが上がっている為、陸上自衛隊の普通科(歩兵)にも又、 他の自衛隊同様に高度な教育を必要とするのだ。 頭数だけが増えるのは、正直、面倒事意外に言い様は無かった。 147 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/11(水) 16 08 12 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編7 3/3 「只でさえメクレン向け部隊の増強に四苦八苦しているのに、これ以上は勘弁してほしいぞ」 国内生産力の消費の為、ある程度は装備を整える事も必要だが、今の陸上自衛隊向けのものをそのまま 流用しては、幾らお金があっても足りないと云うものであった。 そもそも正規部隊へも、装甲車などが足りていないのだ。 それよりも低錬度で、部隊価値も当座は低い部隊に、それを配備する余裕は無かった。 故に従来型の普通科連隊よりも軽装の、沿岸警備や道路警備任務を主目的とする部隊の構築を行う事が 真剣に議論されていた。 自動車業界への波及効果を作る必要性から自動車化を推し進めた普通科連隊か、或いは其処から更に 自動車の装備数を削った部隊――言うならば軽山岳連隊の編成すらも。 まだまだたたき台レベルの話ではあったが、真っ当な訓練と教育を受けた陸上自衛官にとって、 それは悪夢じみた未来だった。 「そう言えばアッチのほうはどうなるんだ?」 言うまでもなく、メクレンブルク王国だ。 此方のほうは、停戦こそ成立し護られてはいるものの、余談を許さぬ状況が続いていた。 「出来れば師団規模、最低でも旅団規模へ拡張する予定だ。周辺が全部敵だからな」 グローバルホークが得た情報では、 大協約 第14軍団の周辺こそ大人しいが、周辺の国家では動員が 行われているのだ。 完全な装甲化部隊とは云え、1個連隊規模でしかない第1独立装甲連隊で対処するには、何とも厳しい 現実であった。 「………頭が痛いな」 「ああ。ウチ(陸上自衛隊)は海外展開を前提としていないからな。即応中央集団も取り崩しだ。 物資を全部、集約する羽目になりそうだ」 「弾だけは備蓄分で何とか出来るが、それ以外は……だな」 弾薬に関して言えば、冷戦時に備蓄した分だけでも膨大な量になっており、たかが1個連隊がどれ程に 乱射しようとも、問題が発生する様な事は無かった。 が、消費物資に関して言えば微妙となってくる。 弾薬その他、戦闘に必須となるものに関しては、十分に備蓄されてはいたが、それ以外ともなると、 なかり寂しいのが現実だった。 「民間船舶まで動員する羽目になってはいるが、な」 物資の輸送に関しては、上手く言っているとは言いがたいのが現実だった。 理由は1つ。 シュベリン湾を望む位置に集結している敵性の船団であった。 船団は帆船の集団であり、護衛艦であれば鎧袖一触程度の船の集団ではあったが、それでも輸送船舶に とっては脅威であった。 高速の輸送船舶であれば振り切るのは簡単であったが、全ての船舶が高速では無いのだ。 否。 それどころか、どちらかと言えば補足、拿捕される危険性のある船舶が多いのが現実だった。 であるが為、五月雨式に輸送船舶を動かすのでは無く、船団を組む事が決まった。 それが、逆に、輸送の非効率化を呼んだのだった。 船団の集結、そして運行。 すべてが最も遅い輸送船に合わせたが為、その運行は非常にノロノロとしたものとなっていた。 「いっそ、帆船船団に殴りこむか?」 「それが出来れば苦労せんよ」 停戦中なのだから、当然であった。 戦闘力その他では隔絶する自衛隊であり、平成日本ではあったが、それ意外の面での制約が大きく、 その能力が十分に発揮されているとは言いがたかった。
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231 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/18(水) 17 02 05 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編8 1/3 ――1 第一次メクレンブルク支援団 、特に陸上戦力の状況は、一言で言って悲惨だった。 第一次メクレンブルク事変が終結時に立てられていた旅団規模以上の増派予定が、尽く潰されていたのだから。 第1独立装甲連隊が漸く定数を満たしたが、それ以上の部隊派遣は出来なかった。 そんな無茶な事が行われた理由は、外務省による妨害であった。 外務省は、明確な戦争準備は 大協約 との交渉へ悪影響を及ぼすと訴えたのだ。 この意見は、F世界の現実の洗礼として職員12名を無為に喪ってしまった外務の総意では無かったが、 先の無防備での外交団の派遣を主導した事務次官が、その失地挽回をと 大協約 との外交交渉の成功を 狙ったが為、自身の意見を押し通したのだった。 防衛省制服組は、 大協約 第14軍団側の動きを察知しているが為、強硬な反対を行ったものの、 平和主義的傾向の強い官房長官が、国民が自分も所属する内閣を好戦的な政府だと見られるのを嫌がって 賛同したが為、大規模な増援は断念せざる得なかったのだ。 会合 からは、その妥協に対する憂慮の念が伝えてはいたが、首相直轄の非公開組織という性格が災いし、 官房長官に、その意見を尊重する法的根拠が無いと一蹴していたのだ。 何とも何とも前世界的な判断であった。 尚、現実主義者の首相は防衛省の出した、 大協約 第14軍団は交渉を誠実に行う意図に乏しいとの分析に、 かなり同意していたが、此方も政治的理由――日本が政治、外交の延長線上としての軍事力の行使に 踏み切るにはもう1クッション、或いは政治的ショックが必要だとの判断から、外務省及び官房長官の 余りにも旧世界的な判断を通させたのだった。 但し、全く出来なかった訳では無い。 何とか基地警備と周辺調査を目的に、山地での機動能力に優れた部隊を派遣すると云う名目を作って、 精鋭集団として知られた西方普通科連隊の本隊を、をヘリ部隊込みで派遣する事には成功していた。 とは云え特殊部隊と俗称される部隊の本質は、精鋭なだけの軽歩兵である以上、連隊規模以上の部隊が 正面からぶつかり合うであろう状況での存在価値は、極めて限定的なものでしかなかった。 陸は悲惨であったが、海は最悪であった。 陸は更なる部隊派遣こそ認められなかったものの、定数を満たすことは出来たのだから。 だが海は、減らされたのだ。 目的はガルム大陸方面、ボルドー王国近海での護衛活動に投入する為であった。 日本向けの物資の集積の始まり、その搬送作業の支援に人を出す事となった事が原因だった。 此方は戦闘部隊よりも、施設科や配達業者上がりの軍属の人間が中心になって編成されていた。 その部隊を乗せた船団の護衛する為である。 拒否や抵抗が出来る筈も無かった。 結局、メクレンブルク地方に残されたのは、航空管制を行う旗艦のヘリ護衛艦あまぎとイージス護衛艦きりしま。 その護衛役として一昔前のミサイル護衛艦にも匹敵する様な防空力を持ったゆきかぜ型汎用護衛艦の、 ゆきかぜとまつかぜが居た。 それだけでは無く、就役したての最新鋭艦、ゆきかぜ型の船体をベースに低価格化と海上自衛隊の 伝統に則る対潜重視の装備強化を行ったあやなみ型汎用護衛艦のあやなみが残っていた。 きりしまを除けば、艦齢は2桁にも達していない新鋭艦揃いだった。 そのきりしまとて艦齢は長いが、定期的に改修工事を受けているお陰で、防空護衛艦としての性能は 第1線のものを維持し続けていた。 が、それでもたった5隻。 正面からの戦闘に供せられるのは4隻しか居ないのだ。 防衛省では哨戒任務用にミサイル艇のはやぶさ型や、あるいは海上保安庁への展開要請も考えてはいたが、 それが実現するのはまだ先であった。 今ある5隻で、40隻を超える帆船を相手にしなければならなかった。 そんな陸海に比べれば、空は比較的マシであった。 第305航空隊の展開が何とか出来たのだから。 第22混成航空団の全機が揃ったが、燃料の備蓄の問題で恒常的に全機を運用する事は出来ないが、 それでもその存在意義は大きかった。 この展開に対してすら外務省事務次官は難色を示したが、此方は事前計画の通りであると、防衛省は 強行したのだった。 無論、外務省の国防問題にも造詣の深い官僚と、意思疎通を行いつつであった。 ――2 某所の喫茶店。 防衛省が情報管理を行っているそこで、会談が行われる。 人影は2つ。 共に、防衛省と外務省を背負っていた。 232 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/18(水) 17 02 42 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編8 2/3 「御宅の馬鹿大将(事務次官)、まだ日本人の血を流したらんのか?」 「悪い。マジ悪い。今、根回しをしているから、今度の 大協約 との交渉が失敗したら、必ず更迭する」 大学時代の学友であった気安さから、口調は軽い。 が、その態度には強い緊張感が漂っていた。 「悪いで済むか。現実問題、第14軍団の連中はやる気だぞ」 「マジで?」 外務官僚の顔色が変わる。 外務省にある情報では、 大協約 第14軍団は損害からの再編成を行っており、大規模な戦闘準備は 成されていないとなっていた。 それを防衛官僚は否定する。 「あのな、連中の本隊はダメージを受けておらんのだぞ? つか、そもそも戦っている連中は消滅しとるのに、 何を再編成するんだ」 嘲笑にも似た苦笑いと共に、鞄から書類を出す。 「こんな事もあろうかと、さ」 差し出された書類には、メクレンブルク王国周辺の 大協約 参加諸国の動向が纏められていた。 大協約 第14軍団を除いても、3個師団にも匹敵する規模の戦力が集結しつつある様が示されていた。 尤も、現時点では全てを合わせても1個師団に届かない程度ではあったが。 それで3個師団の集結と読んだのは、その集結場所の規模や施設によってだった。 「洒落にならんな………」 青ざめた顔をする外務官僚。 防衛官僚の顔色も悪かった。 此方は、外務省内部の状況が、極めて悪い事を知ってであった。 「情報は上げてるのだが………潰されたか?」 「多分。あの人の権勢欲は相当だから」 ため息を漏らす外務官僚。 だが防衛官僚の方は、それで終わっては困るのだ。 「んな馬鹿をトップに置いとくと、それこそ“何時か来た道”だぞ!」 「判ってはいる。が、何の理由も無しには解任はさせられんのさ」 「最初のアレを理由には出来ないのか?」 「今更だ。アレは残念ながらも葬式の時点で決着がついちまった。糞、上手いのさ事務次官殿は」 葬式、12名の殉職者の葬儀にて、事務次官は首相や外務大臣を差し置いて追悼の辞を述べた。 その内容は空疎ではあったが、感情を動かす内容だった。 そう、一般の国民の感情すらも動かしたのだ。 国民的には、部下を喪ってなお、理想に邁進する英雄と見えていたのだ。 先の見えない現状に、ファンタジィを求めたのかもしれない。 或いは、この状況に於いてすらも左翼たる事に意義を見出しているマスコミが、そうしているのかもしれない。 只、言える事は、連日マスコミは外務省を、外務次官の動きを注目し続けていると云う事であった。 事務次官へ下手な事は言えない、出来ない。 そんな雰囲気が外務省に出来上がりつつあった。 「冗談じゃない。そんな馬鹿な理由で国政が壟断されたのでは堪らんぞ。国の為に血を流す事は厭わないが、 そんな莫迦野郎の為になんざ、1ccだって真っ平だ。知ってるか? メクレンブルクの現場では、 死傷者が出たら、自衛隊を辞めて外務省にカチコミを掛けると息巻いている指揮官だって居るって』 「そんなに血圧を上げるな」 怒りを隠さない防衛官僚に、外務官僚は背筋に寒いものを感じながら宥める様に言う。 彼我の戦力差があれば、簡単に完勝するだろうと。 今だけだと。 こんな異常事態は、今だけなのだと。 必死の外務官僚に、防衛官僚は白けた目を向けた。 「戦場に絶対は無い。それが絶対の法則だ。はん。現場を知らない奴は気楽だな。今、あそこで命を 張ってる連中を知っているのか、お前は?」 「………」 「知らんだろ? だからそんな事が言える。が、コッチは事前準備で駆け回ったお陰で、中尉以上の連中とは みんな顔なじみになっちまった。一部は、家族の事だってな」 233 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/18(水) 17 03 23 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編8 3/3 「……しかしだな」 「しかしも糞もあるか。防衛省側の基本的総意だ。外務省が自浄作用を発揮出来ないなら、相応の手段を取る」 無論、武力とかそういう話では無い。 事務次官が行った行為――美談として伝えられている内情の一切合財を暴露すると言うのだ。 「おい、穏やかじゃないぞ、それは!」 暴露によって外務省が受けるダメージは相当なものだろう。 特に今回のように最初に悪化した評判が逆転、無理矢理に好転化させた状況では、暴露方法次第では、 致命傷にも似た被害が出るだろう。 「外務省を潰す気か!」 「メクレンブルクが潰されれば国が滅ぶぞ」 「………」 国が滅ぶ。 決して比喩や過大表現では無い。 メクレンブルクは、今の日本にとっては希望と同義なのだ。 訳の判らぬ状況で、日本に組する事を表明してくれた国家が、それも大量の原油を持っている。 精製プラントや輸送手段の問題から、その即時の利用は難しいのが現実だが、それでも我慢していれば 状況は好転する。 そう思われているのだ。 それが潰えれば、最悪、日本は内乱にて滅ぶ。 内閣府で纏めた、今後の日本の状況における最悪のパターンには“自滅”の文字が刻まれていた。 そもそも、ボルドー商人が大内海の何処其処からかき集めている食料を輸送する燃料の問題もあるのだ。 今は、備蓄分で何とか出来ているが、何時までもある訳では無いのだ。 メクレンブルク王国を失っては、今ある備蓄分を消費しきる前に新しい供給源を発見し、供給を受ける 事を期待するなど、夢物語を通りこしていた。 「どうすれば良い」 今更ながらに状況を理解した外務官僚が青い顔をして言った。 彼は事務次官の問題が、ここまで大事に直結するとは想像していなかったのだ。 「自浄作用を発揮してくれ。防衛省からの情報漏洩では問題が後々尾を引くからな」 「………詰め腹1つで良いのか」 「それ以上は求めない。コッチだって基本は軍事が外交に口を出す愚は冒したく無いってのが大勢なんだぜ?」 外交や政治に軍が口を挟むのは、それこそ何時か来た道である。 そんな認識を多くの防衛官僚は持っていた。 だが、それでも尚今回は口を挟まずにはいられなかったのだ。 口を挟まぬ事による弊害を思うが故に。 この階段の一週間の後に、外務省の事務次官の事務次官の辞任がニュースとなった。 理由は、健康上のものとされていた。